誰でも睡眠中には汗をかきます。寝汗に気がつかない人も多い
のですが、寝汗は次のような状況で書くものなのですね。人は、
睡眠が深くなると、視床下部にある発汗中枢で、体温を下げる
働きが起きるのですが、体温を下げるために汗が出る仕組みに
なっているからです。
特に、睡眠が深い時に多くの汗が出るものですが、これらの
発汗を寝汗と言っているのです。これは、健康な人が通常行う
もので、何ら心配はいりません。生理的な現象だからですよね。
しかも、このときの汗は、運動ごんい出てくる汗と同じで、
さらさらした汗になり、暑さのために、あるいは、冷や汗で
出てくるような、じっとりとした汗とは違うものです。
ところが寝汗の中でも「盗汗」と呼ばれる種類の汗があります。
これは、頭や首の部分から胸の周りを中心んい、粘っこい汗と
してでてくるものですが、この盗汗と呼ばれる汗は、虚弱体質
の人、精神状態が不安定な人、マンセの消耗性の疾患のある人
に現れやすいのです。ですから、これらの疾患が治れば、盗汗
も消えてくれます。
あるいは、健康でも、夜夢を見やすく、興奮する人で、寝汗を
かく場合があります。夢を見て一時的に温熱性発汗の中枢を
刺激するからです。この場合の汗は、朝方のレム睡眠時に夢を
見やすいため、朝、パジャマがびしょぬれで目が覚めることが
多いものです。健康すぎるために汗をかく場合は、このように、
発汗数数の体温の低下が強いために起きる場合があるのです。
布団のかけすぎの場合も、汗が蒸発しにくく、汗びっしょりに
なっていることがあります。なぜ、汗をかくのは、健康である
のかどうか、確かめておくほうが安心ですね。